【世界遺産】グリーンランド。タイタニックを沈めた氷山はここから来た!?『イルリサット・アイスフィヨルド』。
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グリーンランドとは?
デンマーク自治領の北大西洋では最大の島です。(画像の赤い部分)
首都は「ヌーク」。島の約80%は1年中氷河と雪に覆われおり、年平均気温は-0.7℃(ムーク観測)。最北端の「ノルド」では年平均気温-17.4℃です。
北大西洋と北極圏の間に位置するのでさすがに寒いですね。
大陸を覆う氷河から過去の地球の気温を知る術があるようです。
2004年に世界自然遺産に指定されたグリーンランドのアイスフィヨルド。イルリサットというのは西岸中部に位置する町の名前です。
このアイスフィヨルドでは毎年約350億トンもの氷山が生み出されています。
350億トンって…なかなか想像がつかない数字ですね。
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北極圏の氷河がなくなる!?
しかし近年、地球温暖化の影響で急速に氷河が溶けています。このまま続けば北極圏の氷山・氷河の量が減り世界遺産がなくなってしまう可能性もあるということです。
氷山は栄養豊富な海を作るのには欠かせません。そのため、氷山が減るということはそこに住むクジラやアザラシといった生き物たちに影響が及びます。
日本に住んでいると地球温暖化の影響を感じることはあまりないですが、北極圏などでは重大な影響を及ぼすことになるんですね。人間が壊した環境で被害を一番に受けるのは動物というのをそれぞれが認識しておくべきですね。
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冬季の移動手段は犬ぞり!
グリーンランド犬といわれ‐50℃にも耐えることが出来ます。5000年前から存在しており、古代犬種の一種に分類されています。
夏は仕事がないのでだらだら過ごしているそうです…暑さにはめっぽう弱いです。
過去には狩猟犬としても使われていたので気性は荒く、もし行っても近づかない方がいいですよ。
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タイタニックが衝突した氷山はここから!?
映画『タイタニック』の元となった事件、超豪華客船タイタニック号の沈没(1912年)。
そのタイタニック号が激突した氷山はグリーンランドで10万年以上かけてできた氷山という研究結果がでました。
(Iceberg that sank Titanic was more than 100,000 years old - NY Daily News NY・デイリー・ニュース)
当時の気象情報や、現在の海流や潮の流れ、風速等から氷河がどのような経路をたどっていたかを研究していました。研究の結果、海面から出ていた氷山の大きさが全長約133メートル、高さ約33メートル程だと割り出しました。
海面から出てる部分でこの大きさですからね…全体だとえげつない大きさということですね。
この新説が出たのが2016年です。未だに研究が続けられているって…事件の大きさを改めて感じさせられます…。